家電業界では、先駆者、世界初、日本初というような称号を持つ品物を数多く世の中に提供してきた東芝ですが、原子力関係事業でつまずき、会計処理で問題を起こし、上場廃止となることまでが懸念されていました。
何としても、債務超過を免れなければならないため、優良事業であるメディカル部門を売却したり、白物家電を中国で生産するようにしたり、世間から非難を浴びてしまう増資など様々な手を打って、ようやく一段落というところとなっています。
しかし、これらの代償はかなり大きく、技術者を中心に多くの人材が去ってしまったこともあり、立ち直りには困難が幾重にも待ち構えています。今後は、現在の幹部や人材が、一念発起するとともに創業以来培ってきたものづくりの精神を逞しく発揮して、社会のためお客様のためという原点に立ち戻り、精進することが望まれています。
そうすれば再び大人気家電ブラントの栄誉を掴むこともできるからです。